当記事では、価格・性能面から見たおすすめのラピッドトリガーキーボードと、ラピッドトリーガー(Rapid Trigger)とは何かを解説しています
ラピッドトリガーとは
引用元 : https://wooting.io/post/what-is-wootings-rapid-trigger-for-analog-keyboards
簡潔に説明すると、ラピッドトリガーとはキーを少し押し込んだだけで反応して、キーを離した瞬間に反応しなくなる機能です。
一般的なキーボードではキーを押し込んだ際、キーが反応するポイント(アクチュエーションポイント・AP)と反応しなくなるポイント(リセットポイント・RP)は固定となっていました。(図左参照)
ラピッドトリガー機能が付いたキーボードでは、このアクチュエーションポイント・リセットポイントをカスタマイズすることが可能になります。
VALORANTやCSGO等のストッピングが必要なゲームにおいてラピッドトリガーキーボードが有利になるのは、この機能を利用することで従来のキーボードより僅かに早くストッピング出来るからです。
特にプロの世界ではコンマ数秒の差で勝敗を分けることがあるため、現在VALORANTで活動しているプロ選手の多くがラピッドトリガー機能が搭載されたキーボードに乗り変えています。
ラピッドトリガーキーボードおすすめ
Wooting 60HE
世界で初めてラピッドトリガーを搭載したキーボードがWooting 60HEです。
このキーボードが登場して以来、他のメーカーも同機能の開発・実装を始めるなどキーボード戦国時代が幕を開けました。
最初のラピッドトリガー搭載キーボートということもあり、VALORANT Champions 2023では出場選手の約60%がこのキーボードを使用していました。
購入は海外からの輸入になってしまうため注文してから到着まで2ヶ月~3ヶ月かかってしまうのが難点です。
Dep選手、SugarZ3ro選手、Stax選手 etc
SteelSeries Apex Pro シリーズ
SteelSeries Apex Pro シリーズは、2023年8月24日に配信されたファームウェアアップデートでラピッドトリガー機能が実装されました。
また、公式Twitterにて競合製品に対して「上位互換になる」と言及されていることから、今後のアップデートに注目です。
Seoldam選手、Anthem選手、SyouTa選手
Realforce GX1
Realforce GX1は、他社製品と同じラピッドトリガー機能搭載に加えてKill Switch(キルスイッチ)機能が追加されています。
Kill Switch機能とは、ゲームキャラクターの左右移動に使用されるAキーとDキーの同時入力が無効化され、後から押された片方の入力のみ有効となる機能です。 主にFPSゲームで銃弾をまっすぐ飛ばすための、「ストッピング」と呼ばれるテクニックの操作性が向上*します。(*当社調べ)
引用元 : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000030248.html
DrunkDeer A75
香港の新興メーカーであるDrunkDeerから開発されたA75は、ラピッドトリガー搭載キーボード中の中で唯一の75%キーボードです。
また、他社のラピッドトリガーキーボードの価格20,000円超えが当たり前の中で18,200円と圧倒的コストパフォーマンスを誇ります。
RAZER ANALOGシリーズ
老舗デバイスメーカーであるRazerから販売されているANALOGシリーズキーボードにラピッドトリガーが対応しましたが、APが1.5mm~のため、他社製品と比べると入力が遅くなってしまいます。
ZENAIM Keyboard
日本国内企業である株式会社東海理化がZETA DIVISIONと協力のもと開発した期待の国産キーボードがZENAIMです。
車備品に使用されている磁気センシング技術を応用して開発されていて、独自の「ZENAIM KEY SWITCH」でキースイッチのがたつきを限りなく無くし、滑らかな押し心地を実現したロープロファイルキーボードです。
価格が43,800円と他のキーボードに比べて高いのと、まだ生産数が少ない為入手するのが困難になっています。
Laz選手
ELECOM GAMING VK600A
日本国内企業であるエレコム株式会社が手掛けるELECOM GAMINGによるキーボードがELECOM GAMING VK600Aです。
競合製品に無い独自の2ndアクション機能(深く押すとダッシュなど、1つのキーに2つの操作を割り振れる)搭載されています。
追従式アクチュエーションポイント/リセットポイント
引用元 : https://www.elecom.co.jp/pickup/v-custom/products/keyboard/vk600a/
新しい磁気検知式キーシステム“ELECOM Magnetic S.P.S Engine”により、キーの押し込みがいつどんな地点にあるときでも、
その地点にアクチュエーションポイントとリセットポイントが追従して変化し、最短0.1mmでキー入力をON/OFFできます。
これにより、まさに押し込む瞬間のON、押し上げる瞬間のOFFを実現し、
従来のメカニカルキーボードよりも速いポジショニングとストッピングを実現できます。
比較表
キーボード | 価格 | 購入先 | おすすめ度 | 備考 |
Wooting 60HE | 25,200円+送料3,200円~ | 海外 | ★★★★ | 元祖ラピッドトリガーキーボードでプロの使用率が1番高いが、日本から購入すると到着まで時間がかかる |
Apex Pro シリーズ | 27,980円~ | 国内 | ★★★★★ | 日本語/英字配列、フルサイズ・テンキーレス・60%など選択の幅が広くワイヤレスモデルもある |
Realforce GX1 | 33,000円 | 国内 | ★★★★★ | 他社製品と同じラピッドトリガー機能搭載に加えてKill Switch(キルスイッチ)機能搭載 |
DrunkDeer A75 | 18,200円 | 国内 | ★★★★ | 価格が他製品と比べて低い為コストパフォーマンス◎ |
RAZER ANALOGシリーズ | 約20,000円~ | 国内 | ★★★ | 老舗であるRAZER産キーボード、APが1.5mm~のため、他社製品と比べると入力が遅い |
ZENAIM Keyboard | 43,800円 | 国内 | ★★★ | 価格が他製品に比べて高く、生産数が限られているため入手困難 |
ELECOM VK600A | 22,980円 | 国内 | ★★★★★ | 65%サイズ、独自の2ndアクション機能(深く押すとダッシュなど、1つのキーに2つの操作を割り振れる)搭載 |
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